みんなおつかれー、えもんです。
今日は、今更なんだけど、数年前から話題になっている「退職代行」っていうサービスが気になっていたので、ちょっと調べてみたっていうだけの話。
まず、この退職代行が何なのかっていうと、要は自分の代わりに退職の意思を会社に伝えてくれるっていうだけなんだけど、例えばブラック企業でまともに話を聞いてくれない上司と働いている会社員とか、心の病気で会社とは二度とかかわりを持ちたくない人とか、ほんとはバイトをバックレたいのになかなか退職を切り出せないでいる大学生とか、、、今すぐにでも辞めたいんだけど自分では言いにくい人に向けた、今まであったようでなかったサービスのこと。
色んな退職代行会社のHPを見てみると、価格帯の多くが5万円前後ということで比較的手も出しやすい設定になっているね。
しかも、退職交渉の成功率もほぼ100%という実績もあり、確かにこれだけ見ると巷で空前の大ヒットとなった理由もなんとなく頷ける。
どうせクソだと思って辞めようと思ってる会社なんだから、金払ってあとはよろしく!で済むなら話は早いよね。うん、気持ちはよくわかるわー。
特に20~30代の多感な時期ってさ、エネルギーが溢れまくってるから、そもそも辞めたいって思ってる時点で、まともな会社じゃないっていう判断なんだよね。俺もそんな時あったもんな。
そんなわけで、本題の退職代行まとめ、いってみようか!
もともと弁護士がやっていたサービス
そもそも、普通会社に退職を申し出るときってさ、だいたい直属の課長とか部長に「辞めたいんですけど。。」って相談するでしょ!?
で、普通の会社だったら、退職理由を聞かれたり、引き留められたりすることはあっても、最終的には退職届を提出して、何月何日付で退職っていう流れが一般的なんだけど、いわゆるブラック企業ってさ、俺たちが思う以上にエグくて、「てめぇ、ふざけんじゃねぇぞ!お前にかけた分の時間と金返せよ!」とか「お前の後任探してからじゃないと認めないからな!」とかっていうのが平気で横行して、退職交渉もままらずに会社を辞められないままズルズル、、、っていうのはよく聞く話。
本来、労働者から退職の申し出があった場合は、会社はそれを受け入れて当たり前の世界なんだけど、そうはいかない会社っていうのも世の中にはたくさんあって、そういう人たちの間に立って、まぁまぁ仲良くやりましょうよと言っていたのが、かつては弁護士だったわけよ。
ただ、今までは、ただでさえ給料も安い20代の会社員が、弁護士を気軽に利用しようと思っても相談料や成約費用なんか払えるわけもなく、結局泣き寝入りするケースっていうのがほとんどで、日本社会ではブラック企業という存在自体がまかり通って、心身共に酷使される人が多かったというわけだ。
そんな社会的背景もあり、その隙間産業として存在感を示していったのがこの退職代行会社っていうわけだ。
話は変わるけど、CMとかネットの広告でカードローンの過払い金請求のなんちゃらって目にすること多くない!?
聞く話によると、今の世の中、弁護士の数が半端じゃないくらい溢れかえっていて、苦労して司法試験をクリアしても食っていけない時代になったみたいで、そこで目をつけたのが紛れもない過払い金請求ビジネスだったみたい。
結局、グレーゾーン(というかブラック)で金貸してること自体が違法なわけで、過払い分を請求すれば当然お金は返ってくるから、労力はほとんどかけずに還付金の数%を手数料として食っていくビジネスに商機を見出した弁護士たちが殺到し、事務所間での競争激化。ゆえに、メディアを通じて、弁護士や司法書士たちの広告を俺たちは目にすることが多くなったっていうカラクリらしい。
何が言いたいって、この退職代行っていうビジネスも、昨今の働き方改革という風潮も追い風となり、利用者の増加を見込んだ弁護士たちがガンガン市場に入ってきているみたい。
消費者側から見れば、もともと弁護士を利用すること自体敷居が高かったんだけど、市場競争もあり価格設定というのが10万円前後までガクン下がってきているようで、5万円でサクッと退職代行会社を使うか、倍の10万円払って安心の弁護士を使うかという選択肢にまでなってきているようだ。
退職代行を使う時の注意点
退職代行会社ってさ、各社のHPを見ると「成功率100%です!」とうたっている会社がほとんどなんだけど、その会社がどこまで対応してくれるかはしっかり自分の目で確認しておこう。
会社を辞めようと申し出すること自体は、極論さ、親だろうが友達だろうが別に誰でもいいわけよ。だから、成功率100%っていうのはほぼ当たり前の話で。
ただ、例えば、辞める時に残ってる有給休暇を全部消化できるかどうか、今社宅に住んでるんだけど退去の手続きはどうすればよいのか、引継ぎをしないと退職金が出ないって言われたんだが、なんとか全額もらうための交渉っていう話が入ってくると、それらの行為は本来資格を持っている弁護士が生業として行う行為であって、退職代行を名乗る会社が法的な行為を行うこと自体は非弁行為と言われており、法律上OUTだったりするわけよ。
だから、退職交渉でよく聞くトラブルの一つに、料金を支払って退職自体はできたけど、それ以外の交渉事を何にもやってくれなかったという話もよくあるようだね。
っっていうことで、ざっくり二分するとこんな感じかな。
◆弁護士:利用料は高いけど、交渉事まで全部やってくれるから安心。
◆退職代行会社:利用料は安いけど、サービスは限られる。
で、それぞれ一長一短あるんだが、このそれぞれの長所を寄せ集めたタイプの会社っていうのがあって、それが労働組合を母体とする退職代行会社のようだ。
そもそも労働組合っていうのは、法律上認められた労働者の意見を代弁する団体であり、労働組合が行う会社との交渉自体、非弁行為にあたることはないということで、良心的な価格でサービスを提供してくれる会社もなかにはあったりするみたい。
とはいうものの、労働組合だからといってなんでもかんでも許されるというわけでもないし、やっぱり日本は法治国家。少なくとも法律のプロである弁護士が監修に入っている退職代行会社かどうかっていうのはしっかり自分で見極めよう。
俺の会社では退職代行会社を使ってる奴は見たことない
最近というかここ数年だよね、この退職代行会社について見たり聞いたりするようになったのって。。
でも、一応俺が勤めてる会社も結構な規模なんだけどさ、ほとんど使ってる人みたことないんだよね。笑
もちろん、本人に不幸があったり、病気でどうしても会社にこれないので家族が代わりに手続きするケースはあったりするのはするんだけど。。。
まぁ、俺の会社はブラック企業からは程遠いし、ちゃんと話を聞いてくれる優秀な人達も多いから、退職交渉が難航するっていうこと自体あり得ないし、うちのグループ企業に入りたいっていう人も多いから、そもそも退職の申し出があったら、去る者負わずで特に引き留めさえしない。
そんな中、退職代行会社から連絡あったら、逆にその担当課長や部長のマネジメントを疑ってしまうかもしれないわ。
後はそうだな、、、口コミを見ていると、年休を全部使わせてくれなかったとか、就業規則で引継ぎをしない社員には退職金を支給しないって言うことを盾に、揉めるケースもあるみたいだけど、俺だったらそこまでしないかな。そんな奴に時間をかけるくらいなら、落としどころを見つけて、そこで手を打つと思うわ。
というか退職代行会社を使われる方が揉めそうだから、直接退職したいって申し出てくれた方が話も早いし、助かるかも。
あとは、直接話ができたほうが、本人の一番いいと思う形で手続きを進めてあげられると思う。
っていうのは、、、俺自身が普通の会社の普通の会社員だからそう思うわけであって、ブラック企業ってこんなもんじゃないんだよな。。。
どうせバブル後期に社会人デビューしたハゲてデブの中年のおっさんが毎日怒鳴り散らしているような会社でしょ!?
きっと俺も当事者だったら、退職代行会社の利用も検討するんだろうな。笑
今ならキャッシュバックあり!
ってなわけで、退職代行会社っていうのを色々ググってみると、弁護士事務所を含めるとピンからキリまでHITするから、これはますます要注意だわ。
あと、ビックリしたのが「一般社団法人 日本退職代行協会」っていう団体が存在していたこと笑
社団法人だから安心っていうわけでもないんだけど、一応非営利組織っていう観点では、ブラック企業撲滅っていうことを掲げた左系の団体だったりするのかな。。
で、この団体が特別に優れた退職代行サービス事業者にだけ付与している「特級認定(会員種別としては最も高いクラスの会員)」という称号を与えられている会社も存在するみたい。
彼らは、退職代行会社の中でも、さっきちょっと話題にあがった労働組合を母体とする組織で、価格設定も低く、幅広い交渉をサポートしてくれると”自分たち”は宣伝しているので、文字通り受け取るのであれば、良心的な会社と言えよう。また、料金も29,800円ということもあってか、決して儲けようとは思っていないことから社団法人としての存在意義も感じられる。
LINEでも簡単に相談に乗ってくれるようだから、ブラック企業で働いていて、どうせ辞めようと思ってる会社なんだからどうにでもなれと思っている人がいたら、一回くらい話を聞いてみてもいいかもね。マジで、我慢することこそ、最高の時間の無駄遣いだよ、特に若い世代は。金で解決できるなら安いと俺は思う。
しかも、この会社は、退職交渉はもちろん転職サポートもしてくれるみたいで、仕事が決まればお祝い金が5万円出るらしいぞ。
っつーことは、ブラック企業を退職できる上に、仕事も斡旋してくれて、なおかつお金までくれるっていうんだから、使わない手はないよな。
※退職交渉:3万円、転職ボーナス:5万円 → 差し引き2万円のプラスというわけだ。
退職代行の本なんかも出版されるみたい
いやぁ、最初見た時は笑ったわ!
会社に入るための面接対策本とかって山ほどあるのにさ、どうやって会社を辞めるかっていうのは逆転の発想だよね。
やっぱり日本っていう国は、せーので学校卒業して、せーので会社に入って、せーので60歳定年を迎える終身雇用の習慣が未だに染みついているから、今でこそ転職も当たり前になってきているけど、今の40~50代くらいのおっさんたちって、若者の気持ちを汲み取ることなんてできないんだろうな。
まぁ、時代が変われば考え方や文化も変わるし、俺も今は若いつもりだけど、気づいたらハゲて腹の出たおっさんになるんだろうから、冷静に冷静に。。
冷静に、やっぱり退職代行って気になるし、今後のために勉強したいですとか言て、会社の経費で本も買ってみようかな。
「会社ほどほど、副業コツコツ!」