みんなおつかれー、えもんです。
今日は、最近人事界隈でも話題によく上がる発達障害の従業員についての話。
言いたいこと
◆面接で発達障害かどうか見極めるのはほぼ不可。だから採用した側も責任を感じる必要はない。
◆従業員から「私は発達障害である or 私は発達障害の傾向がある」と申し出てくれた方が、その後のマネジメントが圧倒的に楽。
◆周囲の同僚は、発達障害への理解はほぼないと思ったほうがいい。
◆発達障害の人に向いている仕事があるっていうのは大きな誤解。その人に向いている仕事は何があるか本人と話しあうのが正解。
ここ数年かなぁ、、、「大人の発達障害」っていう言葉を方々から聞くことようになったのは。
今までは「ちょっと変わった従業員」で終わっていたのが、ふたを開けてみると「発達障害」だったっていう相談をものすごい受けるようになったんだよね。
別に発達障害が良いとか悪いとかっていう話ではなくて、その人のパーソナリティの一種だから、それを踏まえて会社がどういうマネジメントをするべきかっていうのが本題なんだけどさ。
でも、いざ当事者になってみると、これが大変どころか、気が滅入ってしまうくらい世話焼けるから厄介なんだよね。
やっぱり会社ってさ、最大限の利益を追求するのが目的だから、管理職を介して「あれやって!」「これやって!」と従業員に指示を送るんだけど、その「あれやって!」「これやって!」っていうのが発達障害と言われるような人たちには、なかなか通じなくて悩んでいる人も多いんじゃないかな。
俺もこの一年くらい、身近にそれっぽい子がいるんだけど、話のかみ合わなさにすっげぇムシャクシャしててさ笑
まぁ、障害って名前がついているくらいだから、それが原因で生きづらい思いをしている人がいるのも事実だし、お前に何がわかるんだって言われたら確かにその通りなんだけど。。。
ちょっと堪忍袋の緒が切れる前にちょっとここでガス抜きしようと思っただけなのでご容赦を!!<m(__)m>
俺が直面した発達障害の従業員の特徴
もちろん俺は医師や専門家ではないから、本当にその従業員が発達障害かどうか見極めるのは不可能なんだけど、俺の経験則では以下のようなケースが多いかな。
・納期を守れない
→ 納期ギリギリとかのレベルではない。しかも、ギリギリまでホウレンソウがないから厄介。こっちが大丈夫か?と話しかけて初めて問題が発覚する。
・書類やファイルをよく失くす
→ 自分の担当の仕事にも関わらず、「どこにあるかわかりません」と平気で言ってくる。
・遅刻早退がめちゃくちゃ多い
→ ルーズとかいうレベルではない。MTG始まって「あれっ、あいついないな!」って探しに行くと、なんかパソコンでガチャガチャやっている。
・席にずっと座ってられない
→ 気づいたら席にいない。しかも30分に一回くらい席を立ってるから、席を見ると大体離籍中でいない。
・人の話を覚えておくのが苦手なのにメモも取らない
→ その時は「はい、はい!」って聞いているのに、後で「もう一度言ってください」とか「聞いていません」と平気で言うくせに、メモは全然取らない。
・ガチャガチャ引き出しをいじっている
→ 何をしているのかわからないけど、ペンを出したりしまったり、常にせわしないので、隣に座っている同僚も落ち着かない。
・マニュアルがないと仕事ができない/マルチタスクができない
→ 1から10まで書いてあるマニュアル通りの作業はできるが、2つ以上の仕事を振るとまずパンクする。そして納期間に合わないのに相談もしてこない。
・思い通りにいかないと、「教えてもらってない!」と癇癪を起こす
→ なぜか仕事ができない理由を会社に押し付けてくる。
面接で発達障害かどうか見極めるのはほぼ不可。だから採用した側も責任を感じる必要はない。
採用担当していて思うのは、まずこれ!
「うわー、ババ引いてしまった(-"-)」
俺の個人的な意見なんだけど、採用を担当していて、最も責任感を感じてしまう瞬間って、配属先の部署から「この人発達障害のきらいがある」と相談を受けた時。
話を聞いてみると、さっき挙げたような例がほとんど。
ただ、それがADHDなのかASDなのかを判断するのが別に俺の仕事ではなくて、産業医を介してどのような対応を取るべきか相談に乗ってあげるんだけど、やっぱり採用に携わって身としては、どうしても責任を感じてしまうよね。。。
っていうことを、この前産業医に相談しにいったわけよ。
そしたら、先生がなんて言ったかっていうと、「医者でも、短時間の面接では見抜けないよ」とあっさり。
「実はこの前さぁ、医療事務担当者を採用したんだけど、ふたを開けてみたらそっち系だった」って、笑いながら話してくれたのを聞いて、ものすごい肩の荷が下りた。笑
特に大人の発達障害と言われる人たちって、なんだかんだ今までそうやって学校卒業して社会に出て働く中で、自分なりの世渡り方法を確立してることが多いんだってね。
確かに言われてみたらそうだよなぁ、、、「たぶん苦手なことはやらずに、得意なことだけ集中する」とか「大事な面接や試験の時には、いつもの2~3倍以上時間をかけて準備をするので、一見普通どころか優秀な人材レベルに見えてしまう」とか平気であるんだろうな。
ちなみにストレスチェックと言われるような設問でも、発達障害を見極めることは難しく、結果的に採用してしまったらしまったで割り切るしか方法はないし、そもそも医者でさえ見抜くことは不可能なので、採用担当者もそんなに責任を感じることはないよ。
あくまで、本人のパーソナリティの一種だと気楽に構えよう。
従業員から「私は発達障害である or 私は発達障害の傾向がある」と申し出てくれた方が、その後のマネジメントが圧倒的に楽。
これは感情的な話になるから、あくまで一個人の意見として。。。
マネジメントで厄介なのは、本人にその自覚がないのに、逆ギレされるパターン。。。
極論、会社ってさ、利益を追求するのが目的で、その労働の対価として賃金を支払っているだけなのに、やれ「メモは取ったか?」「納期は間に合うか?」「あと5分で打ち合わせだよ」とかさ、いちいち気にしてられないじゃない。
けどさ、自覚がない人たちって、当人は「やってるつもり」なんだよね。でも、結果できない。で、できないと、どうして言ってくれないんですか?って平気で逆切れする。
いやいや、さっき言ったじゃん!っていう押し問答の繰り返し笑 呆れを通り越して、もはや笑ってしまうレベル。
さすがに同じことをできていない状態が続く場合には、会社としても2~3か月様子を見てしっかり記録を残しておき、その後本人にその記録を見せてあげよう。
文字として1~10まで説明してあげると、事実は事実なので、「納得」できなくても「理解」してもらうことはできるでしょう。
正直、面接の場で「私はそうかもしれない」っていう人はまず見たことないし、自分から申し出ることもないとは思うんだけど、もし少しでも自覚があるなら「実は私は、、、」って言ってくれた方が、会社的にも気が楽になるんだよね。
「そうか、じゃあXXさんには、こういう仕事をやってもらおうかな」って言いやすいし、逆に言ってくれないと他の従業員を同じレベルで仕事を振らないといけないからね。
周囲の同僚は、発達障害への理解はほぼないと思ったほうがいい。
人事労務に携わっている人なら、発達障害っていう言葉にピンとくることがあるけど、確かに俺も人事の仕事に携わるまでは「なんのこと?」って感じだったもんな。
それなのに最前線で働いてくれている従業員が発達障害にどれくらい理解があるかって言ったら、、、ほぼないに等しいだろう。
「あの人はちょっと変わっている」「仕事が全然できない」とレッテルを貼られて、居づらい毎日を過ごしているんだろうな。
かと言って、会社から「実はあの人、、、」なんですって言うわけにもいかないしさ、他の従業員と同じように仕事を振っていかないと、「あいつと同じ仕事しているのに、おんなじ給料もらっているのが納得いかない」とか課内で亀裂が走る原因になったりするんだよね。。。
発達障害の人に向いている仕事があるっていうのは大きな誤解。その人に向いている仕事は何があるか本人と話しあうのが正解。
本人がカミングアウトしようがしまいが、何れにせよ、発達障害の人は総じて、総じてね、仕事が得意じゃないケースが多いわけよ。
っていうと、「いやいや、発達障害の人は経理の仕事が向いている」「集中力がすごいので、反復作業では他の人の倍以上パフォーマンスを発揮する」「細かい所まで気が付くので、マニュアル作成に向いている」とか社内でも専門家づらした意見がじゃんじゃんあがってくるのよ。
で、結局、人事異動で経理とか総務に回ってくるんだけど、経理だってさ、ただ数字の計算するだけが仕事じゃないでしょうよ。
日々のお金の流れを最終的には年次決算としてまとめ上げる必要がある中、「XXさんは、これだけやってください!」っていうわけにもいかないし、そもそも発達障害の人全員が計算得意なんて誰も言ってない。
総務だって、総務にとってのお客さんは従業員なのに、トンチンカンな対応ばかりしてると、そりゃお客さんもキレるでしょ。
そんな感じで、発達障害を一括りにしてはいけないし、その人の特性をしっかり見極めたうえで慎重に人事異動するべきかな。
一番いいのは、さっきも言ったけど、2~3か月の記録を取って、本人の仕事ぶりがどうだったかを諭して、やんわりと気づかせてあげることかな。
もちろん医療従事者でもない会社の人間が、「お前は一度病院に行った方がいい」なんていうのは言語道断だが、事実は事実なので、事実を話す分には問題ないだろう。
振り返ってみれば学生時代にもそれっぽいやつは結構いた
というかあれだよね、やっぱり面接の時点で見極められたら一番いいよな。
とはいうものの、普通にSPIや面接だけでは正直見抜けないからどうするかっていうと、自分が今まで出会った人間と比較するしか方法はない。
俺もさ、振り返ってみれば早稲田の学生時代にいたんだよ、、、あいつ発達障害だったんじゃないかってやつが。
正直、大学受験なんてさ、面接もなければ、どれだけ教科書の内容を詰め込んだかの一発勝負だし、早稲田って一学年一万人くらい学生がいるから、今思えば「ちょっと変わった」人はめちゃくちゃいたんんだろうな。
一番印象的だったのは、モノをなくすやつの話で、彼女にもらった時計をその日になくして「あれ、またやっちまった」かぁ、俺よくモノなくすんだよねとか気づいたら言ってたもんな。
まぁ、今考えればの話なんだけど、、、何が言いたいって、医者でもないただの採用担当が見極められはずもない中どうするかっていうと、結局経験則で判断するしかないのよ。
だからこそ、人生を振り返って、「あぁ、この人ってこんなタイプかな」っていうのを複数の面接官で答え合わせするのが、テストの結果や面接での会話の内容で判断するよりも、ババを引かない秘訣だなと俺は感じるっていうだけの話。
みんな違って、みんな良い!それは紛れもない事実だからさ。
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俺の最近のお気に入り、高須幹弥先生も個性の一種だと解説してくれてる。
とても参考になるので良ければ!
ふぅ、ちょっとスッキリしたわ!笑