みんなおつかれー。えもんです。
最近ニュースでも取り上げられてる「働き方改革」について、
俺の会社もさすがに取り組み始めて約1年くらいかな!?
今のところ、どんな感じで変わってるか人事の俺が感じた徒然日記です。
結論から言え!って言われてるから、ざっくりこんな感じ↓
【やってること】
・給料そのままで、所定労働時間を短縮(8時間→7.5時間)
・部長の早く帰れメールマガジン配信(水曜日・金曜日)
【結果】
・実質賃金upになったので、みんな喜んだ。
・残業してるやつが目立つ(仕事できないやつと思われる)ようになって、みんなめっちゃ早く帰るようになった。
・ハンコや書類稟議のスピードが上がった。
・会社の経営には、今のところ影響なし。
【一番得した人】
・会社 ⇒ 残業減ったらから、めちゃくちゃ人件費減った。ラッキー!!
・管理職 ⇒ 部下が早く帰る分仕事のしわ寄せが来るかなと思ったけど、思ったほどじゃないし、早く帰れて、役職手当もらえるからウマウマ!!
結局ね、みんな早く帰るようになって、仕事になんの影響もなかったんだ。
最初は、偉い人たちも生産性が落ちるんじゃないかとかって危惧していたけど、
ダラダラ残業がなくなっただけで、今のところ損した人なんかいないんだよね。
ダラダラやるのが当たり前になって残業増えているだけで、
夏休み終了直前の小学生が宿題一気に仕上げるみたいに、
終わりが見えていれば、みんな一生懸命働くもんなんだよね。
結果、それが時間当たりの生産性の向上につながったし。よきよき。
ということで、今のところ上向きで来てるんだけど、
さすがにそろそろ、残業減らしや労務費抑制のためにやってるんじゃないかって
思い始めた従業員も出てきたので、
次のフェーズに移りたいなって思ってるところ。
そもそも「働き方改革」とは
今、国が安倍首相をトップにして本気で取り組もうとしているのがこの働き方改革っていうやつ。
2016年から「働き方改革実現会議」っていうのが開かれていて、
政治家・学者・会社の偉い人達が、あぁでもない、こうでもないと言いながら、
日本人の仕事の在り方を見直そうとしているんだ。
【↓ざっくりこんなことが議論されている】
◆長時間労働減らせ→日本人残業多すぎ→早く帰ってお金使え→デフレも解消
◆同一労働・同一賃金にして、非正規雇用者の処遇上げろ
◆賃金上げろ→会社は内部留保吐き出せ→給料上げたらやる気出るぞ→生産性up
◆色んな人採用しろ→みんな仕事ある→みんなハッピー
◆在宅勤務、テレワーク、副業、兼業→フルコミット会社員を減らせ
◆女性や若者も働きやすい世の中にしろ→みんな働く一億総活躍社会
◆少子高齢化→高齢者も働けるようにしろ→国力(生産性)保てる
◆育児介護しながら働ける環境作れ→保育園、介護により仕事ロス問題解消
◆日本の総人口減→外国人も積極的に受け入れろ
それで、この最中で起きたのがあの電通事件。。。
ほんとにかわいそうだったし、彼女のおかげというと語弊はあるけど、
この事件をきっかけに世間の注目を集めたという意味では、
天国にいる彼女を少し慰めるきっかけになったのでは。
ということで、一般的には残業減らして、
長時間労働を削減していこうという動きに最も大きく注目が集まってるんだ。
もちろん議論されている内容全部大事だと思うけど、
結局さ、早く家に帰れればさ、身体的・精神的にも負担は減るしさ、
どこかに出かけてお金使うよね、そしたら経済も活性化するよね。
時間余れば副業だってできるようになるし日本にも好都合。
そりゃ国を挙げて頑張るわけだ。。。
【参考:厚生労働省HP】
「働き方改革」の実現に向けて
【参考:BenefitOne Working and Good LIfe】
5分で分かる「働き方改革」とは?取り組みの背景と目的を開設
長時間労働の削減=会社の残業減らし
ここまではいいよね。
で、「残業時間が長い人=仕事ができる人」と考えていたおっさんたちも、
電通事件を見てハッとしたのさ。これはまずい!と。
国をあげて取り組んでいる中、
ブラック企業のレッテルを張られては困るし、部下からも嫌われてしまう。
早速、長時間労働の削減に取り組んでいこうかっていう動きになって、
管理職の偉い人たちが早く帰れコールをするようになったんだ。
でもいいか?結局今俺の会社で何が起きてるかって、
早く帰れるような風潮にはなってきたんだけど、
残業代が減った分、手取りが減るからさ、生活水準がぐっと落ちるんだ。
だから、もしやるんだったら残業減らした分を、
ボーナスで少し還元するとか、固定給を少しずつ上げていく等しないと、
国が目指している働き方改革は成立しないんだ。
だってそうじゃん。今まで残業代で5万円~10万円あったのが、
いきなり0になったらさ、生活がただ苦しくなるだけ。
早く帰ってお金使えって言われたって、
そのお金がないから何にもできないよってなってきた。
長時間労働削減で成功している会社の例
そんな感じで、とりあえず日本人が残業代もらうために
ダラダラ残業してただけで、結果早く帰っても会社的には何にも影響がないことがわかったんだ。
会社から見ると、少ない時間で従前同様のアウトプット出してくれるので、
時間当たりの生産性が上がったし、
労務費も削減できたから、長時間労働削減めっちゃいいね!ってなったよね。
最近なんか、早く帰れコールのオンパレードw
せっかくなんで、実際に他の会社もどうなってるか参考にみてみようか。
2013年ぐらいから本格的に取り組んでいる「伊藤忠商事株式会社」の例。
【伊藤忠商事(株)】
朝型勤務制度の導入_朝型勤務制度の取組と結果
深夜勤務(22:00~5:00)の「禁止」、20:00~22:00 における勤務の「原則禁止」。
20:00 以降の勤務が必要な場合は、翌朝 9:00 前に出社して効率的な業務を推進。
インセンティブとして、早朝勤務時間(5:00~8:00)は、
深夜勤務と同様の割増賃金(一般社員:150%、管理監督者など:25%)を支給。
また、健康管理の観点から 8:00 前始業社員に対し、軽食を無料配布。
⇒ 時間外勤務時間実績は昨年度同時期比、総計(6カ月実績)で延べ約20,100時間の減少。
・総合職:約2,300時間減
・事務職:約1,050時間減
【伊藤忠株価】
【伊藤忠業績】
https://kabutan.jp/stock/news?code=8001&b=k201805020005
株価も業績も上がってるし!!
もちろん長い目で見ると、リーマンショックや東北震災後の最底辺から、
企業努力、アベノミクスや色々な要因に助けられて日本経済自体が成長していった
状況が良かったのは間違いない。
ただ、この2018年になってもガンガン働き方改革しながら、
会社としてもまだまだ成長を続けているので、
長時間労働削減は効果があるという見方もできるよね。
これから日本全体がどう変わっていくか
で、この後どうなっていくんだろうね!?
残業代減って、会社的には労務費が浮いた分を従業員に還元する?
大企業はヒト・モノ・カネ揃ってるけど、例えば5~6人の中小企業はどうするんだ?
今はいいけど、少子高齢化ガンガン進んで日本の総人口も減っていく中で、
果たして長時間労働を減らすだけでいいのか?
女性も若者も高齢者も働けるチャンス作んなきゃダメだろ?
人いないんだったら、外国人も採用していかなきゃ日本全体の生産性落ちるでしょ?
ITは進化し続けているし、テレワーク等増やしていけば
早く帰るどころか家でだって仕事できるし、満員電車地獄も味わなくていいよな?
非正規雇用の人たちにも、同じ仕事してるんだったらボーナス出すべきじゃない?
とかね。。。最初の話に戻るけど、
こんな話を今は国を挙げて真剣に考えてるっていうのが、働き方改革のお話。
◆長時間労働減らせ→日本人残業多すぎ→早く帰ってお金使え→デフレも解消
◆同一労働・同一賃金にして、非正規雇用者の処遇上げろ
◆賃金上げろ→会社は内部留保吐き出せ→給料上げたらやる気出るぞ→生産性up
◆色んな人採用しろ→みんな仕事ある→みんなハッピー
◆在宅勤務、テレワーク、副業、兼業→フルコミット会社員を減らせ
◆女性や若者も働きやすい世の中にしろ→みんな働く一億総活躍社会
◆少子高齢化→高齢者も働けるようにしろ→国力(生産性)保てる
◆育児介護しながら働ける環境作れ→保育園、介護により仕事ロス問題解消
◆日本の総人口減→外国人も積極的に受け入れろ
何が言いたいって
とりあえず、電通事件なんかもあったりしてさ、
会社もブラック企業認定されるのが怖くて、
今は長時間労働の削減から始めている会社が多いんだけど、
それ以外にも、日本人の働き方を見直すめっちゃいいチャンスなんだよな。
後は、空前の副業ブームでしょ!?
俺が人事で働いてて思う人生のの勝ち組って、
「会社ほどほど、副業コツコツ」なんだよな。
会社員であることで、雇用確保と社会的信用も得つつ、
副業でさらに収入アップして、生活をより充実させられるからね。
目まぐるしく周囲の環境が変わる中、自分自身で「生きる力」を身につけていこう!!